2010年10月28日木曜日
COP10閣僚級会合開催中
参加国全体の合意が作れなかった温暖化問題のCOP15と比較されることもありますが、今回は議定書の原案は形になっているし、各国の交渉は決裂せずに続けられています。議長国である日本の「本気度」が問われていると思います。
さて、自然と人とが共存・共生してきた世界中の暮らしの知恵や技術を共有するという「里山イニシアティブ」をCOP10に提案している日本ですが、菅首相は環太平洋戦略経済連携協定(TPP)への参加検討を表明しています。
TPPは、原則として例外品目を認めずに関税を撤廃するもの。農産物も対象です。農水省の試算によると、TPP参加で直ちに関税撤廃を行い対策を講じな かった場合、コメなど主要19品目の自由化はGDPを7.9兆円押し下げ、国産物のほとんどが壊滅的打撃を受けるとしています。
食料自給率は現在の40%から14%へ。コメはわずかな有名ブランド品のみが残り、砂糖は国産品は流通しなくなるなど衝撃の試算結果です。
営農が維持できないで、「里山」が守れるはずがありません。
これまでも農産物・木材の輸入自由化で農林業は打撃を受け、営農は厳しさをましています。日本政府自身が「里山イニシアティブ」実践の先頭に立つ気があるのかどうか。欺瞞であるなら、きびしく批判しなければなりません。
2010年10月23日土曜日
3日目終わり☆
ついに名古屋滞在も明日を最後にするのみとなりました!!
名残惜しいとは今日のような1日を言うんだろうなぁ、帰りたくないっ(;_;)
さてさて。
今日は昨日とは比べ物にならないくらい、超hot!!でしたよっ(*^w^*)wow!
まず、朝、念願だった会議、『第一作業部会』を見に行きました♪
ビル4階分くらいの正方形の建物に・・・
100インチスクリーンが2つ、200インチスクリーンが2つ・・・
デーン!
一般傍聴席からも快適に会議を見れました☆
翻訳機も各席に一個ずつある!(^-^)v
言語が7チャンネルありまして、英語、スペイン語、中国語、アラビア語、日本語など豪華なシステムでございます☆
・・・右耳に日本語の翻訳機、左耳に英語の翻訳機を耳にかけて、会議の英語を学ぶこともできました(笑)
冗談はさておき・・・
朝イチで、『山の生物多様性』について条文の採択が行われました。
冒頭で、EUのABS(遺伝資源で得た利益の公正な配分)に関して、条文に変更を加えようと提案したことで・・・
20個あるパラグラフに大幅な変更が迫られました!
パラグラフごとの採択はらすべて全会一致で行われます。
しかも、あるパラグラフは、隣のパラグラフに吸収されて消されたりと、そんな生々しいやりとりに興奮冷めやらない!!(*^^*)
全会一致って言うのは凄い大事なシステムであり、採択が出来ない要因にもなります。
文法的な変更が行われたパラグラフでは、修正箇所が日本語に翻訳されても話に頭が追い付かなくて、焦りました(;_;)
そんな、あっと言う間の二時間でした!
周りに意外なほど同世代の日本人が傍聴していて、仲間意識を感じます。
嬉しかったですね(^-^)v
その後、公害地球懇ブースに戻り、環サミのみんなでコスプレ(?(笑))をして、ブースのアピールをしました☆
シロクマ(♂)
シロクマ(♂(笑))
高尾の天狗(♂)
恥ずかしながら、こじこじコップもシロクマの格好をさせていただきました(笑)
気づいたけど・・・
コスプレ楽しいぃー(笑)
みんな明らかに目立ってたよね?!
我ら、アピールのお役に立てましたかしら?(笑)
昼からは、金山駅に行きました。
ビア・カンと農民連のシンポジウムに行きました!
世界中のプロ農家集団、ビア・カンと、日本の頭脳・行動農家集団、農民連が集まり・・・
目から鱗ならぬ目から穀物並みに素晴らしい発表がされました!
前日のシンポジウムで気になっていたコウノトリ米の紹介・・・
これなんかは、営農法・生物多様性保全・メンバーの年齢層の厚さ・実行力、とてもお手本になる試みでした!
他にも、農業をなぜやるのかにまで言及した発表・・・
カナダの方の報告で、カナダの農業が今どれだけ崖っぷちに立たされているかがわかりました!
また、今回のシンポジウムで、種子の多様性を守ることの大切さが必死に訴えられました。
私も、マンションのベランダで行える大根の品種改良と種子の採取実験を6年行っていて・・・
実は隠れ植物の種コレクターでありますっ(笑)
種の数だけ個性が生まれる・・・
そんな種に、家庭菜園素人の私はロマンを感じますし、食文化・文化の多様性を保つ上で、特に島国日本にこそ種の多様性は必要だと感じます。
人がほしい形質だけをつまみ食いする遺伝子組み替え作物は、万能作物ではありません。
もしそんなスーパー植物があれば、世界中を駆逐してしまいますが、現に世界には生物が多様に溢れています。
生物38億年の歴史がそれを証明しているわけです。
遺伝子組み替えには研究開発費もかかります。
決して効率の高い行為だとは思いません。
今だからこそ、自然に対して素直になるべきでは?
意地をはらずに、土地土地の伝統に乗っ取った農業を世界で行ってほしいものですね☆
2010年10月22日金曜日
2010年10月21日木曜日
一日目終了〓〓
密度の濃ゅぃ一日目が無事に終了致しました☆
まず、お昼から夕方まで、3部に渡り、公害地球懇のシンポジウムにみんなで参加しました!
こじこじコップは、1部に参加しました♪
生物多様性、地球温暖化に関してのシンポジウムです。
農業において、施肥・耕起・農薬は当たり前の農作業として、半世紀の間行われてきました。
勿論、収量の増大や農業効率が格段に向上したのは間違いありません。
しかし、日本は開発により自然生態系を著しく撹乱すると共に、農業・林業で生まれる二次的な生態系をも、木材価格の低迷や、農作物の自由貿易により失いつつあります。
そのため、現在は耕さない農業『不耕起栽培』や、水田を生物多様性の保全に生かす『コウノトリ水田』などの工夫が考えられているようです。
さて、一方で、温暖化と言う現象を消費者の立場から全国で調査した会の報告もありました。
今年は、偏西風の影響で日本にかつてない猛暑が訪れました。
北にいないはずの生物がいたり・・・
セミの鳴く順番が変わったり・・・
昆虫がいなくなったり・・・
異常な報告が全国から寄せられました。
沢山の調査から地球温暖化がより現実味の有るものに感じられます。
1部が終わり、私は、2部の時間に公害地球懇のブースで、お客様にクイズを配ったり、パネルの説明をしたりしました☆
私が大学生だと言うことで、特に同じ年代の方たちとのやりとりがとても楽しくて、遥々東京から駆けつけた意義がありました!
また、お子さんを連れた方、他ブースのスタッフの方も熱心にパネルの説明を聞いてくださり、とても賑やかなブースになっていたと思います!
満足いく時間を過ごし、3部を聞き・・・
最後に、2部に交流シンポジウムを開いてくださったビア・カンの方、農民連の方、環サミの人間で交流会が開催されました!
皆さん、いろんな国で活躍してらっしゃるご様子。
インドネシア・韓国・ドイツ・カナダなど、普段会えない国の方の生の自己紹介などが聞けました!
通訳の方もたくさんおり、興味深かったのは、
フランス語を英語に訳すフランスの方の話す英語を訳す日本の通訳の方、って・・・新鮮な光景(笑)(*^ー^*)
とにかく、またご一緒したい方々でした!
さぁ。
本日の報告はおしまい!
また明日も頑張ります♪
今からシンポジウムに参加します☆
我らが環サミのメッセージカードも、『公害・地球環境問題懇談会』様のブースに無事に展示させていただきました!!☆
貴重な体験をこの3日間で存分に自分の言葉で語れるようにしたいと思います!
2010年10月19日火曜日
COP10、始まる!
焦点の新戦略計画は、20年目標と50年目標を含む世界の共通目標。20年目標では20項目の個別目標の設定を目指します。森林減少を食い止めることや、保護区を広げることを重要課題としています。
名古屋議定書は1992年の条約採択以来の課題で、動植物や微生物といった遺伝資源から新薬などを開発した際、利益の一部を生物の原産国にも配分するための法的拘束力がある国際ルールを規定するものです。
代表団は現地からもブログを更新予定です!
2010年10月10日日曜日
明日からいよいよ!
GM生物・作物に生態系を破壊する可能性が否定できないからこそ、国際社会で議論されているわけですが、日本はGM作物輸入大国。GMナタネは輸送中にちらばり、すでに自生があちこちで確認されています。
GM作物の問題は単純に輸出側にだけ責任を負わせればいいというものでもありませんが、改めてこの問題を考える上でも、重要な一歩となりそうです。
2010年10月4日月曜日
日本政府へのメッセージを集めました;
そして日本においてはこと、大型開発事業と米軍基地による環境・自然破壊、生物多様性の破壊が目立ちます。希少生物を含む生き物ばかりか、人間の暮らしへの被害も甚大なのが特徴です。
国連生物多様性年と名古屋でのCOP10開催をうけ、いくつもの雑誌でも特集が組まれるようになってきました。テレビでも特番など組まれるようですが、国内の問題はどれだけ取り上げられるのでしょうか?新聞などの番組紹介を見る限りでは、世界の希少動物などはでてくるようですが…。注目したいところです。
容積では全世界の0.9%日本近海に、世界の14.6%もの生物種が暮らしています。その海を破壊するもののひとつ、辺野古新基地問題では、日本自然保護協会が調査の結果「日本政府がCOP10の議長国として生物多様性を壊そうといいのか」と警告しました。
調査には自然保護団体や市民ボランティアが参加しています。温暖化でも生物多様性でも、解決をしていくのはこうした市民の力です。「環サミ」事務局では、COP10に向けて「議長国日本政府へのメッセージ」カードを集めました。集めたカードは事務局で集まって英訳し、並記しました。これまでに集まった分は、COP10のNGOブースに展示します。