地球温暖化は生物種の絶滅を招き、また、開発による自然破壊や貧困による焼き畑などは温暖化を促進する要因になります。「生物多様性条約」と、温暖化抑止を目的とする「気候変動枠組条約」とは、双子の条約とも言われます。
10月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議」が開催されます!先日はカナダで国連部会が開かれましたが、遺伝資源の取得と公平な利益配分の国際ルールを規定する「名古屋議定書」の原案は合意に至りませんでした。途上国側と先進国側の対立によるものです。
主には医薬品、そして観光資源等々のもとにもなる遺伝資源は、生物そのものの種数・個体数(未発見含む)に依存しますが、豊富なのは途上国。利益を極大化したい途上国と、利益配分の際限ない拡大を懸念するEUなど先進国。議定書の行方はCOP10にゆだねられました。
そのCOP10ですが、会場周辺の展示は9割くらい企業と自治体で占められているそうです。その取りまとめをする巨大広告企業電通をはじめ、諸々の準備も大企業がしめ、高いお金をとっています。COP10そのものがさながら金儲けの公共事業のよう?
企業や自治体の展示だけでは、ゼネコンと自治体が一緒になって進める環境破壊の大型公共事業にメスが入るはずもなく、COP10の成功に逆行するものになりかねません。私たち市民の注目や働きかけがますます重要になっています。
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