虫博士です。
代表団3名は無事帰国しました。長いフライト後に再開した日常、時差にまだ体が追いついていませんが…。
昨年のCOP15は終了直後には「失敗だった」と失望も広げました。最終盤に日本、アメリカ、EU諸国、中国、インドといった主要国首脳による非公式な話し合いの内容をもとに作られた「コペンハーゲン合意」はその十分とは言えない内容と、作られかたへの批判もあり全会一致の承認は得られず、全体会合で採択されたのは「コペンハーゲン合意に留意する」という強制力も持たないものだったからです。
しかしCOP16では全会一致で合意書を採択。その内容も重要な前進を含んでいます。
環サミ代表団をその一員としてCOPに参加させてくれたCASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)の声明から引用します。なお冒頭の「CMP」は、京都議定書の締約国会議のことです。
***引用ここから***
CMP 決定は、京都議定書の第2約束期間を前提に、先進国の削減目標を京都議定書の第1と第2約束期間との間に空白を生じさせないように決めなければならないとしている。
COP 決定は、この決定は将来の合意が法的拘束力を持つことを予断させるものではないとしながら、平均気温の上昇を2℃未満にすべきことを認識し、世界全体の排出量を可能な限り早くピークアウトし、2050年までに大幅な削減が必要とされている。
そして、アメリカ、中国などを含めて、各国がコペンハーゲン合意に書き込んだ目標を補助機関の決定に書き込むことになった。
COP17 での合意が法的拘束力あるものになるかどうかは今後の交渉に委ねられ、ピークアウトの時期も明記されず、2050 年の削減量が書かれていないなどの不十分な点はあるが、これらの決定はCOP17に向け重要な足がかりになると評価してよい。
また、コペンハーゲンで失われた多国間交渉への信頼が回復し、途上国と先進国との間の信頼関係が修復されたことは、今後の交渉に明るさをもたらすものである。
***引用ここまで***
日本政府や財界へのこれからの働きかけとそのために世論をどれだけ大きく広げられるかが、世界の未来を決めることになりそうです!環サミの運動を広げることが重要です。
2010年12月14日火曜日
2010年12月11日土曜日
菅の京都の神隠し?
ちへいコップです。気になる記事が取り上げられていました。
国際NGO「CAN」のフリーペーパーに、ファイナンシャル・タイムスの記事が掲載されていました。そこでは「千と千尋の神隠し」の画像に菅総理の顔をくっつけ「菅総理は京都議定書を洗い流そうとしている(要約)」と主張した広告記事(NGO「Avaaz」と「tcktcktck」が主体に作成)を掲載し、その紹介がされていました。京都議定書第2約束期間に頑固に反対し続ける日本の姿勢を皮肉った記事でした。今会議での日本の姿勢は世界から非難を浴びています。
朝日新聞記事(画像あり)表示できなかったらごめんなさい。
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY201012110115.html
国際NGO「CAN」のフリーペーパーに、ファイナンシャル・タイムスの記事が掲載されていました。そこでは「千と千尋の神隠し」の画像に菅総理の顔をくっつけ「菅総理は京都議定書を洗い流そうとしている(要約)」と主張した広告記事(NGO「Avaaz」と「tcktcktck」が主体に作成)を掲載し、その紹介がされていました。京都議定書第2約束期間に頑固に反対し続ける日本の姿勢を皮肉った記事でした。今会議での日本の姿勢は世界から非難を浴びています。
朝日新聞記事(画像あり)表示できなかったらごめんなさい。
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY201012110115.html
バス待ちの間に
どうもちへいコップです。星空がきれいです。
朝は疲れて寝過ごしました。
バス待ちの間、COP16会場に向かう専用バスのバス停の案内の仕事をしている女性と話しました(英語で!)。この方はCOPの間だけこの仕事をしており、本職はデザイナー。自己紹介やそれぞれのやっていることについて話しました。途中でトヨタ自動車の話になり、トヨタの技術力はすごいと話していました。ぼくや虫博士がトヨタが工場の排出量削減に後ろ向きなこと、テスト走行コースのための森林伐採の問題などを英語で話しましたが、なかなか十分に話せませんでした。
海外では、日本の経済界が温室効果ガス削減に猛反対して政府を動かしている事実はほとんど知られていないと思うので、日本の問題を世界に提示していくことができたらすばらしいのではないかと感じました。大学時代で今一番英語を勉強しているかもしれません(笑)
午後はセントロ(カンクン中心街)を歩きました。地元のデパートやショッピングセンターに行きました。高級ホテルの近くだったこともあり大きい建物でした。スーパーマーケットの商品はどれもアメリカンサイズでした。カートもレジもアメリカンサイズ、レジには実に幅60センチは超えようかというベルトコンベアが。
その後、COP16の公式イベント会場である、「Climate Change Village」に行きました。企業ブースの集まる建物や、子ども向けの環境問題の科学展やメキシコの紹介パビリオンがありました。後に詳しく報告します。
朝は疲れて寝過ごしました。
バス待ちの間、COP16会場に向かう専用バスのバス停の案内の仕事をしている女性と話しました(英語で!)。この方はCOPの間だけこの仕事をしており、本職はデザイナー。自己紹介やそれぞれのやっていることについて話しました。途中でトヨタ自動車の話になり、トヨタの技術力はすごいと話していました。ぼくや虫博士がトヨタが工場の排出量削減に後ろ向きなこと、テスト走行コースのための森林伐採の問題などを英語で話しましたが、なかなか十分に話せませんでした。
海外では、日本の経済界が温室効果ガス削減に猛反対して政府を動かしている事実はほとんど知られていないと思うので、日本の問題を世界に提示していくことができたらすばらしいのではないかと感じました。大学時代で今一番英語を勉強しているかもしれません(笑)
午後はセントロ(カンクン中心街)を歩きました。地元のデパートやショッピングセンターに行きました。高級ホテルの近くだったこともあり大きい建物でした。スーパーマーケットの商品はどれもアメリカンサイズでした。カートもレジもアメリカンサイズ、レジには実に幅60センチは超えようかというベルトコンベアが。
その後、COP16の公式イベント会場である、「Climate Change Village」に行きました。企業ブースの集まる建物や、子ども向けの環境問題の科学展やメキシコの紹介パビリオンがありました。後に詳しく報告します。
12月9日の各国首脳の発言
COP16派遣団のルクセンブルク(H.M)です。
昨日の各国首脳発言のなかでのソロモン諸島の環境大臣の発言が印象に残ったので紹介します。
ソロモンの環境大臣は「私たちは地球温暖化解決する道徳的な義務を負っている」「私たちの自己中心的な考えで議論を進めてはいけない」「子どもたちの声に に耳を傾けなければなりません」「私たちは歴史的責任を負っています。そしてカンクンで成果が出せます。」と力強く発言していました。
まさに日本は京都議定書第2約束期間に賛同せず、自己中心的に議論を進め世界の合意を邪魔しているとしか思えません。
ソロモン諸島は千葉県より少し大きな国です。他にもマルタなど小さな国が少しでも合意に向け議論を前に進めようとしているなかで、日本政府の発言はとても恥ずかしかったです。
昨日の各国首脳発言のなかでのソロモン諸島の環境大臣の発言が印象に残ったので紹介します。
ソロモンの環境大臣は「私たちは地球温暖化解決する道徳的な義務を負っている」「私たちの自己中心的な考えで議論を進めてはいけない」「子どもたちの声に に耳を傾けなければなりません」「私たちは歴史的責任を負っています。そしてカンクンで成果が出せます。」と力強く発言していました。
まさに日本は京都議定書第2約束期間に賛同せず、自己中心的に議論を進め世界の合意を邪魔しているとしか思えません。
ソロモン諸島は千葉県より少し大きな国です。他にもマルタなど小さな国が少しでも合意に向け議論を前に進めようとしているなかで、日本政府の発言はとても恥ずかしかったです。
2010年12月10日金曜日
Via Campesina
「虫博士」よりビア・カンペシーナ(農民の道)のフォーラムについて詳報です。
ビア・カンペシーナは国際的な農業者・農民の運動団体。日本からは「農民連」(農民運動全国連合会)が正式に参加しています。
農業や農業者の暮らしを守れ、ということを基本にすえて、温暖化問題では「小規模家族農業と食糧主権こそ地球温暖化の解決策」と提言し、行動しています。(詳しいことはぜひ「農民連」のサイトを読んでください!農業問題は各国ごとにさまざまであることも手伝って、短く説明しようとしても長くなってしまう…)
南米で生まれたビア・カンペシーナには、現在はアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカを含む各国から農民と農民の運動体が参加。今回メキシコは「本拠地」であることもあり、単独で「キャンプ」をはっています。コペンハーゲンの時には「Clima forum」という、国連未登録のNGOの集まりに参加していましたが、なにしろ今回は人数も規模も文字通り桁違い。
バスケットゴールや運動場の巨大な空間を借り切って、フォーラムのない間はステージ上では常に爆音でラテンなバンドたちがかわるがわる演奏していて、お祭りのようです。
ステージの反対側の天幕の下では、手染めやプリントのTシャツや手作りアクセサリーや音楽CDも売られています。やっぱりお祭りみたいです。
会場内にはマルクスがVサインをしている絵の入ったポスターがあったり、一本の木と一頭のチョウが描かれたCOP16の公式マークの、木の葉を紙幣に、チョウを髑髏に描き替えた過激な皮肉の横断幕があったり、その他たくさんの主張を持った紙が張られています。共通するのは「気候変動や炭素を商売の道具にするな!」ということのようでした。
わたしたちが到着した12月7日には大規模なパレードも行ったそうです。
今日の目玉企画は、ビア・カンペシーナの創立者の一人でもあるボリビア大統領(!)モラレス氏の参加するフォーラム。アメリカやオーストラリアからの参加者も発言していたのが印象的でした(残念ながら発言のほとんどがスペイン語だったこともあり、内容は把握しきれませんでした…)
モラレス氏はなんとたちっぱなしで1時間以上公演。会場に呼びかけるたびに歓声が上がり、旗が振られ、あるいは楽器が鳴り出します。「キャピタリスモ」と いう言葉がたくさん出てきました。温暖化でも農業や農民の暮らしでも、なによりも儲けが最優先されるという資本主義のシステムそのものが害悪をもたらしているということのようでした。同時に「ソーシャリスモ」という言葉も聞かれました。ベネズエラのチャベス大統領なども新しい社会主義、という言葉を使いますが、南米では民主主義をより進めた、誰もが豊かになる新たな社会への模索が強まっていることを実感しました。
集まっている人はみんな陽気で、運動の大変さはあるのに深刻さはこの場では感じられません。未来に向けて希望と期待をしっかり持っている人たちの集まりでした。
ビア・カンペシーナは国際的な農業者・農民の運動団体。日本からは「農民連」(農民運動全国連合会)が正式に参加しています。
農業や農業者の暮らしを守れ、ということを基本にすえて、温暖化問題では「小規模家族農業と食糧主権こそ地球温暖化の解決策」と提言し、行動しています。(詳しいことはぜひ「農民連」のサイトを読んでください!農業問題は各国ごとにさまざまであることも手伝って、短く説明しようとしても長くなってしまう…)
南米で生まれたビア・カンペシーナには、現在はアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカを含む各国から農民と農民の運動体が参加。今回メキシコは「本拠地」であることもあり、単独で「キャンプ」をはっています。コペンハーゲンの時には「Clima forum」という、国連未登録のNGOの集まりに参加していましたが、なにしろ今回は人数も規模も文字通り桁違い。
バスケットゴールや運動場の巨大な空間を借り切って、フォーラムのない間はステージ上では常に爆音でラテンなバンドたちがかわるがわる演奏していて、お祭りのようです。
ステージの反対側の天幕の下では、手染めやプリントのTシャツや手作りアクセサリーや音楽CDも売られています。やっぱりお祭りみたいです。
会場内にはマルクスがVサインをしている絵の入ったポスターがあったり、一本の木と一頭のチョウが描かれたCOP16の公式マークの、木の葉を紙幣に、チョウを髑髏に描き替えた過激な皮肉の横断幕があったり、その他たくさんの主張を持った紙が張られています。共通するのは「気候変動や炭素を商売の道具にするな!」ということのようでした。
わたしたちが到着した12月7日には大規模なパレードも行ったそうです。
今日の目玉企画は、ビア・カンペシーナの創立者の一人でもあるボリビア大統領(!)モラレス氏の参加するフォーラム。アメリカやオーストラリアからの参加者も発言していたのが印象的でした(残念ながら発言のほとんどがスペイン語だったこともあり、内容は把握しきれませんでした…)
モラレス氏はなんとたちっぱなしで1時間以上公演。会場に呼びかけるたびに歓声が上がり、旗が振られ、あるいは楽器が鳴り出します。「キャピタリスモ」と いう言葉がたくさん出てきました。温暖化でも農業や農民の暮らしでも、なによりも儲けが最優先されるという資本主義のシステムそのものが害悪をもたらしているということのようでした。同時に「ソーシャリスモ」という言葉も聞かれました。ベネズエラのチャベス大統領なども新しい社会主義、という言葉を使いますが、南米では民主主義をより進めた、誰もが豊かになる新たな社会への模索が強まっていることを実感しました。
集まっている人はみんな陽気で、運動の大変さはあるのに深刻さはこの場では感じられません。未来に向けて希望と期待をしっかり持っている人たちの集まりでした。
カンペシーナ集会に参加したボリビア大統領と人々
この投稿は、同行している公害地球懇の方が寄稿してくれました!
12月9日、農民連の方からの連絡でラビアカンペシーナ(農民の道)集会に参加する。バスを乗りついでキンタナ・ルー州庁の会場に行く。ラテン音楽と演説調の大声が聞こえる会場に入る。
やがて、アナウンスがあって、モラレス・ボリビア大統領が壇上の上の中心に座る。彼は外国のメキシコにいるがすごい人気である。彼はボリビアの農民出身大統領であるので特別だ。VIPに対する警察の護衛がないのも不思議だ。彼を迎えて世界の代表が自己主張をしている。英語のスピーチはすべて逐次スペイン語に訳している。日本代表は2人の農民連の代表の方が紹介されて、日本語で挨拶した。司会進行役も長々と演説している。会場に「シー」(イエス)と言わせながら、会場をひとつにして進めた。やっと、モラレス大統領にマイクが回った。彼は原稿を持たないで1時間演説した。
演説の内容は詳細にわからないが、二つの特徴があった。ひとつは、カピタリスモ(capitalism)の言葉が10回以上出てきた。新自由主義、帝国主義の言葉も出てきた。後段に、ソシアリスモ(socialism)も10回ぐらい出てくる。また、レボルシオン(revolution)も使われる。つまり、資本主義がラテナンアメリカ農民、小作人を苦しめていると訴えている。日本では現在あまり使われていない用語である。二つめは、南米、南アジアの用語から、中南米の諸国の名前が次々出てくる。ラテンアメリカは共通の祖先を持ち、スペインに征服され、スペイン語、カトリック経という共通の歴史、文化を有している特別の大陸である。モラレスはもはや外国の大統領ではなくて、中南米農民の指導者として親しく扱われているのだ。
演説中に冷たい雨が横殴りに会場に入ってくるが、熱気で体を暖めている。演説の前に降っていた小雨は、カメラに収まらない大きな二重の虹となった。カンクン歓迎の虹に見えた。演説集会閉会後、農民連の方たちに会える。記念写真を撮ったが、カンペシーナの人が撮影の中に入ってくる。きわめて友好的だ。その後、参加者に無料の食事が提供されている会場に案内された。腹いっぱいに食べた。この大きなテントの会場には寝袋で寝ている参加者もいる。今日は疲れたが、楽しい日であった。(イタリアーノ)
12月9日、農民連の方からの連絡でラビアカンペシーナ(農民の道)集会に参加する。バスを乗りついでキンタナ・ルー州庁の会場に行く。ラテン音楽と演説調の大声が聞こえる会場に入る。
やがて、アナウンスがあって、モラレス・ボリビア大統領が壇上の上の中心に座る。彼は外国のメキシコにいるがすごい人気である。彼はボリビアの農民出身大統領であるので特別だ。VIPに対する警察の護衛がないのも不思議だ。彼を迎えて世界の代表が自己主張をしている。英語のスピーチはすべて逐次スペイン語に訳している。日本代表は2人の農民連の代表の方が紹介されて、日本語で挨拶した。司会進行役も長々と演説している。会場に「シー」(イエス)と言わせながら、会場をひとつにして進めた。やっと、モラレス大統領にマイクが回った。彼は原稿を持たないで1時間演説した。
演説の内容は詳細にわからないが、二つの特徴があった。ひとつは、カピタリスモ(capitalism)の言葉が10回以上出てきた。新自由主義、帝国主義の言葉も出てきた。後段に、ソシアリスモ(socialism)も10回ぐらい出てくる。また、レボルシオン(revolution)も使われる。つまり、資本主義がラテナンアメリカ農民、小作人を苦しめていると訴えている。日本では現在あまり使われていない用語である。二つめは、南米、南アジアの用語から、中南米の諸国の名前が次々出てくる。ラテンアメリカは共通の祖先を持ち、スペインに征服され、スペイン語、カトリック経という共通の歴史、文化を有している特別の大陸である。モラレスはもはや外国の大統領ではなくて、中南米農民の指導者として親しく扱われているのだ。
演説中に冷たい雨が横殴りに会場に入ってくるが、熱気で体を暖めている。演説の前に降っていた小雨は、カメラに収まらない大きな二重の虹となった。カンクン歓迎の虹に見えた。演説集会閉会後、農民連の方たちに会える。記念写真を撮ったが、カンペシーナの人が撮影の中に入ってくる。きわめて友好的だ。その後、参加者に無料の食事が提供されている会場に案内された。腹いっぱいに食べた。この大きなテントの会場には寝袋で寝ている参加者もいる。今日は疲れたが、楽しい日であった。(イタリアーノ)
日本政府の発言聞いてきたお
ただいまメキシコ時間12でございます。現在会議場で各国首脳のスピーチをやっており日本を代表して松本環境大臣が発言しましたので、報告いたします。ちなみに日本語発言でした。
29日に経産省の有馬さんが発言して大非難を浴びて化石賞を受賞したのは記憶に新しいと思いますが、今日の環境大臣の話も中身はまったく変わらないひどいものでした。「すべての主要国が加わった実効性のある枠組みをつくる必要がある」「その枠組みを前提として日本の25%削減目標は実行される」と削減に積極的でない発言。「京都議定書では世界のCO2排出規制は27%しかカバーしきれない。だから京都議定書第2約束機関には賛成できない」と会議の日程はあと2日にも関わらず「全世界の参加する枠組み以外は認めない」という態度に固執し、交渉を遅らせる発言。
さらに「京都議定書はカンクン以降でも議論される」とカンクンで合意をつくろうとする各国の取り組みに逆行する立場をとり続けています。各国政府が温暖化政策についての決意を語り、会議終盤でなんとか合意を勝ち取ろうとしている流れの中での日本の発言はまさに異常としか言いようが無く、世界中から非難を浴びることは間違いありません(すでにアイルランド代表の発言の中で批判されていました)。
いったいどうしてこうなったのか。 その背景に政府が財界言いなりで温暖化政策を進めているということが決定的な理由になっています。先日の経団連イベントで経済界が温暖化政策にきわめて後ろ向きであることを感じました。財界言いなり菅政権がいかに世界の中異常な状態になっているのか感じた発言でした。
29日に経産省の有馬さんが発言して大非難を浴びて化石賞を受賞したのは記憶に新しいと思いますが、今日の環境大臣の話も中身はまったく変わらないひどいものでした。「すべての主要国が加わった実効性のある枠組みをつくる必要がある」「その枠組みを前提として日本の25%削減目標は実行される」と削減に積極的でない発言。「京都議定書では世界のCO2排出規制は27%しかカバーしきれない。だから京都議定書第2約束機関には賛成できない」と会議の日程はあと2日にも関わらず「全世界の参加する枠組み以外は認めない」という態度に固執し、交渉を遅らせる発言。
さらに「京都議定書はカンクン以降でも議論される」とカンクンで合意をつくろうとする各国の取り組みに逆行する立場をとり続けています。各国政府が温暖化政策についての決意を語り、会議終盤でなんとか合意を勝ち取ろうとしている流れの中での日本の発言はまさに異常としか言いようが無く、世界中から非難を浴びることは間違いありません(すでにアイルランド代表の発言の中で批判されていました)。
いったいどうしてこうなったのか。 その背景に政府が財界言いなりで温暖化政策を進めているということが決定的な理由になっています。先日の経団連イベントで経済界が温暖化政策にきわめて後ろ向きであることを感じました。財界言いなり菅政権がいかに世界の中異常な状態になっているのか感じた発言でした。
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