2011年6月17日金曜日

太陽から地球に降り注ぐエネルギーは173兆kW(キロワット)

 


知ろう!原発災害の被害

 震災から3ヶ月以上がたった今も、原発事故により何万人もの人びとが避難生活を余儀なくされています。さらに土壌が放射能で汚染された広範な地域が、数十年にわたって人が住めなくなる可能性がある状態です。原発事故によって多くの人びとの人生が狂わされています。こんな悲惨な事故を二度と繰り返さないために、私たちは被害の実態を学ばなければなりません。
 東京でも、飲み水や食品、局地的な高レベル放射能等、不安になる事がたくさんあります。シンポジストの野口さんは放射線防護学の立場から、放射能の様々な「?」に答えてくれます!




学ぼう!省エネ・自然エネの可能性

 太陽から地球に降り注ぐエネルギーは173兆kW(キロワット)。これは人類の総消費エネルギーの1万倍以上と本当に膨大です。この0.01%を活用できれば今のエネルギーをまかなう事ができます。世界の自然エネルギーは急速に導入が進んでいます。世界の自然エネルギーの発電設備容量の合計は、大規模水力を除いて2010年に3億8100万kWとなり、原発設備容量3億7500万kWを突破しました!日本のポテンシャルを見ても、現実的な負担で原発を廃止しその発電量を再生可能エネルギーでまかなうことは十分に可能です。さらに地域活性化と大きな雇用創出につながります。
 講師の歌川さんは温暖化対策で省エネや自然エネルギーのスペシャリストです!原発をなくして日本の電力がどうなるのか、事実に基づいて考えてみませんか?        


考えよう!私たちにできること

 これだけ深刻な被害が出ているにも関わらず、政府や電力業界は、原子力発電の「延命」に必死になっています。私たち若者は今、事実を学び、未来を選びとらなければなりません。「私たちの環境サミット」は、これまでも温暖化の国際会議COP15,16に代表を派遣したり、様々な学習会を開いて展望を模索しています。安心して暮らせる社会を実現するために、私たちにできることを、一緒に考えましょう。

7月2日はシンポジウムへ、GO!
http://kannsami.blogspot.com/2011/06/2.html

7月2日会場決まりました!

7月2日の私たちの環境サミットシンポジウムの会場が決まりましたので、お知らせします。


2011年「私たちの環境サミット」シンポジウム
これからのエネルギーの話をしよう〜原発被害の実態と省エネ・自然エネルギーの展望〜

★会場:東京農工大学農学部1号館ー11教室です!
〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8
会場アクセス・JR中央線「国分寺駅」下車、南口2番乗場から「府中駅行バス(明星学苑経由) 」約10分「晴見町」バス停下車
・京王線「府中駅」下車、北口バスターミナル2番乗場から「国分寺駅南口行バス(明星学苑経由)」約7分「晴見町」バス停下車
・JR武蔵野線「北府中駅」下車、徒歩約12分
です。




企画の詳細です。

7月2日(土)13時受付開始、13時30分スタート(17時終了予定)


シンポジスト
野口 邦和さん(日本大学講師・放射線防護学)
 放射線防護学の専門家として、原発被害と影響について、住民生活や食物への影響、放射線防護学の観点から語っていただきます。
歌川 学さん(産業技術総合研究所)
 「原発にたよらずに、いまの社会生活を維持することが可能なのか」—技術者として、地球温暖化対策と原子力発電からの脱却の展望を語っていただきます。
COP16に参加した学生
 COP16(気候変動枠組条約締約国会議・メキシコ)に参加して、国際社会に温暖化対策をもとめ、アピールしてきた学生が、実際にみてきた国際社会の流れについて語っていただきます。

主催:私たちの環境サミット実行委員会

2011年6月13日月曜日

7.2「私たちの環境サミット」シンポジウム開催します!



2011年「私たちの環境サミット」シンポジウム
これからのエネルギーの話をしよう〜原発被害の実態と省エネ・自然エネルギーの展望〜

を開催します。

会場:東京農工大学農学部内を予定(京王線府中駅徒歩20分)
決まり次第、ブログで報告します。

7月2日(土)13時受付開始、13時30分スタート(17時終了予定)


シンポジスト
野口 邦和さん(日本大学講師・放射線防護学)
 放射線防護学の専門家として、原発被害と影響について、住民生活や食物への影響、放射線防護学の観点から語っていただきます。
歌川 学さん(産業技術総合研究所)
 「原発にたよらずに、いまの社会生活を維持することが可能なのか」—技術者として、地球温暖化対策と原子力発電からの脱却の展望を語っていただきます。
COP16に参加した学生
 COP16(気候変動枠組条約締約国会議・メキシコ)に参加して、国際社会に温暖化対策をもとめ、アピールしてきた学生が、実際にみてきた国際社会の流れについて語っていただきます。


2010年12月14日火曜日

無事帰国&COP16の成果について

 虫博士です。

 代表団3名は無事帰国しました。長いフライト後に再開した日常、時差にまだ体が追いついていませんが…。

 昨年のCOP15は終了直後には「失敗だった」と失望も広げました。最終盤に日本、アメリカ、EU諸国、中国、インドといった主要国首脳による非公式な話し合いの内容をもとに作られた「コペンハーゲン合意」はその十分とは言えない内容と、作られかたへの批判もあり全会一致の承認は得られず、全体会合で採択されたのは「コペンハーゲン合意に留意する」という強制力も持たないものだったからです。
 しかしCOP16では全会一致で合意書を採択。その内容も重要な前進を含んでいます。
 環サミ代表団をその一員としてCOPに参加させてくれたCASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)の声明から引用します。なお冒頭の「CMP」は、京都議定書の締約国会議のことです。

***引用ここから***
 CMP 決定は、京都議定書の第2約束期間を前提に、先進国の削減目標を京都議定書の第1と第2約束期間との間に空白を生じさせないように決めなければならないとしている。
  COP 決定は、この決定は将来の合意が法的拘束力を持つことを予断させるものではないとしながら、平均気温の上昇を2℃未満にすべきことを認識し、世界全体の排出量を可能な限り早くピークアウトし、2050年までに大幅な削減が必要とされている。
 そして、アメリカ、中国などを含めて、各国がコペンハーゲン合意に書き込んだ目標を補助機関の決定に書き込むことになった。
 COP17 での合意が法的拘束力あるものになるかどうかは今後の交渉に委ねられ、ピークアウトの時期も明記されず、2050 年の削減量が書かれていないなどの不十分な点はあるが、これらの決定はCOP17に向け重要な足がかりになると評価してよい。
 また、コペンハーゲンで失われた多国間交渉への信頼が回復し、途上国と先進国との間の信頼関係が修復されたことは、今後の交渉に明るさをもたらすものである。
***引用ここまで***

 日本政府や財界へのこれからの働きかけとそのために世論をどれだけ大きく広げられるかが、世界の未来を決めることになりそうです!環サミの運動を広げることが重要です。

2010年12月11日土曜日

菅の京都の神隠し?

 ちへいコップです。気になる記事が取り上げられていました。
 国際NGO「CAN」のフリーペーパーに、ファイナンシャル・タイムスの記事が掲載されていました。そこでは「千と千尋の神隠し」の画像に菅総理の顔をくっつけ「菅総理は京都議定書を洗い流そうとしている(要約)」と主張した広告記事(NGO「Avaaz」と「tcktcktck」が主体に作成)を掲載し、その紹介がされていました。京都議定書第2約束期間に頑固に反対し続ける日本の姿勢を皮肉った記事でした。今会議での日本の姿勢は世界から非難を浴びています。
朝日新聞記事(画像あり)表示できなかったらごめんなさい。
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY201012110115.html

バス待ちの間に

 どうもちへいコップです。星空がきれいです。

 朝は疲れて寝過ごしました。
 バス待ちの間、COP16会場に向かう専用バスのバス停の案内の仕事をしている女性と話しました(英語で!)。この方はCOPの間だけこの仕事をしており、本職はデザイナー。自己紹介やそれぞれのやっていることについて話しました。途中でトヨタ自動車の話になり、トヨタの技術力はすごいと話していました。ぼくや虫博士がトヨタが工場の排出量削減に後ろ向きなこと、テスト走行コースのための森林伐採の問題などを英語で話しましたが、なかなか十分に話せませんでした。
 海外では、日本の経済界が温室効果ガス削減に猛反対して政府を動かしている事実はほとんど知られていないと思うので、日本の問題を世界に提示していくことができたらすばらしいのではないかと感じました。大学時代で今一番英語を勉強しているかもしれません(笑)

 午後はセントロ(カンクン中心街)を歩きました。地元のデパートやショッピングセンターに行きました。高級ホテルの近くだったこともあり大きい建物でした。スーパーマーケットの商品はどれもアメリカンサイズでした。カートもレジもアメリカンサイズ、レジには実に幅60センチは超えようかというベルトコンベアが。

 その後、COP16の公式イベント会場である、「Climate Change Village」に行きました。企業ブースの集まる建物や、子ども向けの環境問題の科学展やメキシコの紹介パビリオンがありました。後に詳しく報告します。

12月9日の各国首脳の発言

 COP16派遣団のルクセンブルク(H.M)です。
 昨日の各国首脳発言のなかでのソロモン諸島の環境大臣の発言が印象に残ったので紹介します。
 ソロモンの環境大臣は「私たちは地球温暖化解決する道徳的な義務を負っている」「私たちの自己中心的な考えで議論を進めてはいけない」「子どもたちの声に に耳を傾けなければなりません」「私たちは歴史的責任を負っています。そしてカンクンで成果が出せます。」と力強く発言していました。
 まさに日本は京都議定書第2約束期間に賛同せず、自己中心的に議論を進め世界の合意を邪魔しているとしか思えません。

 ソロモン諸島は千葉県より少し大きな国です。他にもマルタなど小さな国が少しでも合意に向け議論を前に進めようとしているなかで、日本政府の発言はとても恥ずかしかったです。